１４枚・輸入盤・廃盤・入手困難 自称『サンタクロースの弟』によるマーラーの交響曲全集はいかがですか？ 購入当時は『セーゲルスタムって誰？』って感じでした。聴いてビックリ！マゼールのように基本ゆっくりしたテンポなのに、聴き終わればテンシュテットのような重量感。そして対旋律の扱いを主旋律と同等に扱っているのも魅力的です。たまに主旋律が消えるくらい対旋律を目立たせるような時もあります。僕が勝手に思っているだけなんですが、対旋律のキーパーソン的存在のホルンが結構シッカリ録音されているのも最高です。とにかくトンデモナイくらい素晴らしい演奏です。確かに全体的に基本はゆったりしたテンポなんですが、いたる所でテンポを上げたり落としたり。また、rit a temの多用！他の指揮者では聴く事はないでしょう。このゆったりなテンポが効力を発揮しているのが２番の第２楽章と９番。rit a temの効力を発揮しているのが３番、８番、９番。２番、第２楽章のなんとキレイな事！３番は『そう演奏しますかぁ！』と思う所が多数。３番だけじゃないんですけどね。８番はオルガンが全面的に目立ってます。タバコフ盤以上、「オペラ座の怪人」並に目立っております。９番のスローテンポは下手すると退屈この上ない演奏になりますが、セーゲルスタムは違います。ただ、感動すると同時に疲れます(笑)。 一つ残念なのは６番。僕としてはスケ→アンでいいんですが、スケルツォの一発目の音が途中からしか録音されていない！録音ボタンを押すのがおくれたのか編集ミスなのか、これだけがすごく残念でしようがない！ でもでも！ 是非是非お聴き下さい！ ちなみに全集では含まれていないマーラー編曲のベートーヴェン : セリオーソと２番の第１楽章の元となった交響詩『葬礼』も収録されています。 CDやケースなど全てにおいて自分でもビックリするくらいキレイに保管さらていると思うのですが、やはり神経質な方はご遠慮ください。